AI電話代行サービス比較|看板月額の裏で消える4つの実費
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AI電話代行サービス比較|看板月額の裏で消える4つの実費

AI電話代行サービスは、「月額◯円〜」の看板料金だけで選ぶと確実に予算が狂います。基本料のほかに電話番号維持費、従量利用料、そして会社番号をAIに回すためのNTTボイスワープ月額880円(事務用)と転送区間の通話料が積み上がるためです。

結論から言えば、判定基準は月間着信件数です。月30件以下ならIVRyのフリープラン(0円)で足り、有料契約は不要。月40件前後の一人社長はIVRyスタンダード年払(月5,400円〜)、月150件超の店舗は従量課金型か有人代行との比較が必要になります。

さらに見落とされているのが、着信の中身です。トビラシステムズの調査(2023年公表・2022年データ)では固定電話の着信の約20%が迷惑電話で、その約75%が悪質営業・勧誘。従量課金型を選ぶと、本来ゼロ円で捨てるべき営業電話にまで課金されることになります。

この記事では、上位比較記事がまず載せない「電話番号維持費」「転送通話料の負担者」「解約時に番号が手元に残るか」の3列を加えた比較表と、実質月額の計算式、そして4問の判定チャートを用意しました。

ポイント

AI電話代行の実質月額は「基本料+番号維持費+従量料金+ボイスワープ880円+転送通話料」の4階建て。看板料金は最下層でしかありません。

結論早見表:AI電話代行サービスの「実質月額」比較

主要6サービスを比較すると、月30件以下はIVRyフリーが0円で最安、月40〜100件はIVRyスタンダード、月150件超はミライAI STARTの従量型が有利という3層構造になります。有人代行のfondeskは月10,000円(税別)からで、AIの3〜5倍の水準です。

以下の表の⑤⑥⑧の列が、この記事独自の比較軸です。多くの比較記事は①〜④しか載せませんが、実際に運用してから効いてくるのは後半3列です。

①サービス②看板の基本月額③含まれる着電数/通話時間④超過時の従量単価⑤電話番号維持費⑥会社番号をAIに回す時の転送通話料⑦AIだけで完結する範囲⑧解約時に番号は残るか
IVRy フリー0円月30着電まで上限超で有料プラン移行別途かかる契約者負担(ボイスワープ経由)自動応答・分岐・取次サービス側発番=残らない
IVRy スターター月払3,980円〜(年払3,317円〜)プラン規定の範囲従量利用料が別途別途かかる契約者負担自動応答・FAQ・SMS返信サービス側発番=残らない
IVRy スタンダード月払6,480円〜(年払5,400円〜)プラン規定の範囲従量利用料が別途別途かかる契約者負担上記+電話発信・転送(転送を使う最低ライン)サービス側発番=残らない
ミライAI START月額1,000円+AI会話1分16円基本料に会話時間は含まれない16円/分(通話時間課金)別途確認が必要契約者負担AI会話・一次受け要確認(発番元による)
NTT東日本 おまかせAIでんわ月額2,728円(AIスタートプラン)プラン規定の範囲要確認既存回線利用が前提自社回線構成に依存自動応答+文字起こし・要点抽出・履歴管理既存番号を使う構成なら残る
fondesk(有人・比較軸)月額10,000円(税別)50件込み51件目以降1件200円(税別)別途かかる契約者負担人が対応=判断が必要な用件も可サービス側発番=残らない

※料金は各社公式サイト(IVRy料金プラン、ミライAI、NTT東日本報道発表2026年3月18日、fondesk公式)の掲載値です。IVRyは公式に「基本プラン料金のほか、電話番号維持費、従量利用料金が別途かかります」と明記しています。金額は改定される場合があるため、契約前に必ず公式ページで最新値をご確認ください。

⑥の転送通話料について、NTT東日本のボイスワープ公式ページには次の記載があります。

発信者から転送元までの通話料金は発信者のご負担、転送元から転送先までの通話/通信料金はご契約者のご負担となります。(NTT東日本「ボイスワープ ご利用料金」)

つまり、既存の会社番号にかかってきた電話をAIサービスの番号へ転送する構成では、転送区間の通話料を電話を受ける側が払い続けます。着信が多いほどこの見えないコストが膨らみます。

注意

比較表の②だけを横に並べて「一番安いのはここ」と判断するのは危険です。転送構成を採る場合、ボイスワープ月額880円(事務用)+転送通話料が全サービス共通で上乗せされます。

AI電話代行サービスとは何か?有人代行と何が違うのか

AI電話代行サービスとは何か?有人代行と何が違うのか

AI電話代行サービスとは、かかってきた電話にAIが一次応答し、用件の聞き取り・案内・取次・記録までを自動で行うクラウドサービスです。有人代行との最大の違いは、24時間365日対応でありながら月額数千円に収まる点にあります。

AIと有人、判断力とコストのトレードオフ

有人代行は柔軟な判断ができる代わりに高額です。ここは各社の説明どおりで、深追いは不要です。

有人のfondeskは月10,000円(税別)で50件込み、51件目からは1件200円(税別)。有人代行全般の相場は、ミツモアの集計で50コールまで5,000〜7,000円、50〜100コール8,000〜15,000円、100〜200コール15,000〜30,000円とされています。対してAI電話代行はクラウド型で月額3,000円〜2万円程度が中心レンジです。

違いを整理すると次のとおりです。

  • 対応時間:AIは24時間365日、有人は営業時間内が基本(深夜対応は追加料金)
  • 判断力:AIはシナリオ外に弱い、有人は例外対応が可能
  • 記録:AIは録音・文字起こし・履歴が標準、有人は要約テキストの通知が中心
  • コスト構造:AIは基本料+従量、有人は件数課金が主軸

AIで実際に何割が完結するのか

公開実測値では、AIだけで完結する通話は約65%です。残り3〜4割は結局人が出る、という前提で導入すべきです。

多くの比較記事は「精度が下がる場合があります」と書くだけで、数字を出しません。しかし高松市の実証事業(2026年2月、1か月595件)では、約35%が職員へ転送=約65%はAIのみで完結という内訳が公表されています。市はさらに2〜3月の実証で9割以上において適切な案内がなされたと判断し、2026年8月3日から市民課で本格導入しました。

この「6〜7割自動化」という期待値は、導入判断の基準線として使えます。自分の着信のうち単純な取次・営業時間案内・FAQで済むものが6割に届かないなら、AI単独運用は分が悪いということです。

ポイント

AI電話代行は「電話をゼロにする道具」ではなく「電話を3〜4割に減らす道具」です。この認識のズレが導入後の失望の最大要因になります。

なぜいま導入が進んでいるのか

背景には、電話対応がすでに限界に来ている実態があります。

楽天コミュニケーションズの「中小企業の電話対応に関する実態調査」(2023年、社員数6〜300人企業の課長以上500人対象)によると、中小企業の87.0%が顧客からの問い合わせ窓口に電話を活用し、電話対応業務のある企業の64.4%が課題があると回答しました。課題の内訳は「即答できず折り返しが多い」が26.7%、「対応をする人がいない」が19.5%。それでいて36.1%が改善に未着手です。

総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年)では、企業の生成AI利用率(導入済み等)は2024年度で49.7%と、前年度の42.7%から上昇しています。同白書は導入時の懸念として「効果的な活用方法がわからない」が最多で、次いでセキュリティリスク、ランニングコスト、初期コストを挙げています。ランニングコストへの懸念は、まさにこの記事が分解している看板料金と実質料金のギャップに直結します。

AI電話代行の料金はいくら?実質月額の計算式と3ケース試算

実質月額は「基本料+超過従量+番号維持費+転送通話料+ボイスワープ880円」で計算します。看板の月額だけを見ると、実際の請求は1.2〜2倍に膨らむことがあります。

実質月額の計算式

まず、次の式に自分の数字を入れてください。

``` 実質月額 = 基本料 + max(0, 月間着信数 − 込み件数) × 超過単価 + 電話番号維持費 + (月間着信数 × 平均通話分数 × 転送通話料単価) + ボイスワープ月額880円(事務用/既存番号を転送する場合) ```

そのうえで、「有効着信数」を必ず出してください

``` 有効着信数 = 月間着信数 × (1 − 0.20) 1件あたり単価 = 実質月額 ÷ 有効着信数 ```

この0.20は、トビラシステムズの迷惑電話調査レポート(2023年公表)にある「固定電話への着信の約20%(5件に1件)が迷惑電話」という数値です。同レポートでは迷惑電話全体の約75%が悪質営業・勧誘(不用品買取、電気料金、リフォーム、健康食品・美容商品など)とされています。

ケース別の試算3パターン

実際に数字を入れると、選ぶべきプランははっきり分かれます。

(A)副業フリーランス・月10件の場合

IVRyフリープランは月30着電まで0円、初期費用0円です。月10件なら無料枠の3分の1しか使いません。既存の携帯・固定番号から転送する構成でもボイスワープ月額880円+わずかな転送通話料で、実質880円程度に収まります。この層に有料プランは不要です

(B)一人社長・月40件の場合

無料枠30件を超えるため有料プランが必要です。転送機能を使うならIVRyスタンダード(年払5,400円/月)が最低ライン。ここに番号維持費と転送通話料、ボイスワープ880円が乗ります。おおよそ月6,500〜7,000円台。有効着信は40×0.8=32件なので、1件あたり約200円前後という計算になります。

(C)店舗・月150件の場合

件数が増えると従量型が効いてきます。ミライAI STARTは月額基本料1,000円+AI会話1分16円。平均通話2分なら「1,000+150×2×16=5,800円」です。

一方、有人のfondeskは「10,000+(150−50)×200=30,000円(税別)」。同じ150件でも約5倍の差がつきます。

AIと有人の損益分岐着信数

fondeskの基本料10,000円(50件込み)とミライAI START(1,000円+16円/分・平均2分=32円/件)を比べると、AI側は「1,000+32×N」、有人側は50件までは10,000円固定です。

N=50のときAI側は1,000+1,600=2,600円、有人側は10,000円。月10件台の時点ですでにAIのほうが安く、着信が増えるほど差は開き続けます。金額だけで言えば損益分岐は存在しないに等しく、有人を選ぶ理由は「価格」ではなく「AIでは裁けない用件の割合」に限られます。

注意

従量課金型(1分16円など)は、迷惑電話にも課金されます。月150件のうち約30件が迷惑電話なら、平均2分で「30×2×16=960円」を営業電話に払っている計算です。着電数上限型か、迷惑電話ブロック機能付きを検討してください。

電話代行の料金相場はいくら?AI型と有人型の相場感

有人型は50コールまで5,000〜7,000円、AI型(クラウド)は月額3,000円〜2万円程度が相場です。エンタープライズ型のAIは月額数十万円+初期数十万円と桁が変わります。

有人電話代行の件数帯別相場

有人型は件数で階段状に上がります。ミツモアの集計では次のとおりです。

月間コール数料金相場
〜50コール5,000〜7,000円
50〜100コール8,000〜15,000円
100〜200コール15,000〜30,000円

fondeskの「10,000円/50件+200円/件」はこのレンジの中〜上位に位置します。

AI電話代行の相場レンジ

AI型は中小企業向けクラウド型で月額3,000円〜2万円程度、初期費用は無料〜5万円程度が目安です(koromo「AI電話代行・AI電話自動応答完全ガイド」2026年版)。エンタープライズ型は月額数十万円+初期数十万円となり、ミライAIのENTERPRISEプラン(月額20万円〜・初期20万円〜)がこの帯に当たります。

個人事業主が見るべきなのは下限帯です。IVRyフリー0円、ミライAI START 1,000円+従量、NTT東日本おまかせAIでんわ2,728円、IVRyスターター3,980円、ミライAI BASIC 4,980円。月5,000円以内で選択肢が5つある、というのが2026年時点の相場です。

補足

ミライAIは全プラン30日間無料、fondeskは14日間無料トライアルがあります。相場表で悩むより、無料期間に実際の着信を通して「AIで何割完結したか」を数えるほうが確実です。

IVRyの料金はいくら?プラン別の中身と落とし穴

IVRyは月額0円のフリープラン(月30着電まで)から始められ、電話の転送・発信を使うにはスタンダード(年払5,400円/月)以上が必要です。基本料の外に電話番号維持費と従量利用料がかかる点が最大の注意点です。

プラン構成と価格

IVRy公式の料金プランは次の構成です(いずれも「〜」表記の下限値)。

プラン月払年払(月換算)年額
フリー0円(月30着電まで)初期費用0円
スターター3,980円〜3,317円〜39,800円〜
スタンダード6,480円〜5,400円〜64,800円〜
アドバンス10,480円〜8,734円〜104,800円〜

年払にすると月換算で約17%安くなります。スタンダードなら月払6,480円に対し年払5,400円で、年間で12,960円の差です。

基本料に含まれない費用

ここが看板料金の外側です。IVRy公式は「基本プラン料金のほか、電話番号維持費、従量利用料金が別途かかります」と明記しています。加えてオプションが以下のとおりです。

  • CSVエクスポート:1,000円/月
  • ダッシュボード(AI解析):10,000円/月
  • スマホレンタルパック:2,760円〜/月

ダッシュボードを付けるとスタンダード年払5,400円+10,000円で月15,400円。オプション1つで基本料が3倍になることは知っておくべきです。

IVRyの事業体力と選択理由

IVRy公式サイトによれば、累計アカウント数は2026年5月時点で60,000を突破。デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査で自動対話システム市場NO.1(2024年度実績)を掲げ、導入企業は湖池屋・キリン・コカ・コーラなどの大手から個人事業主まで広がっています。

資金面でも、2025年11月にシリーズDで総額40億円を調達し累計調達額106.1億円に到達。その後メガバンク3行から総額45億円のデットファイナンスを実施し累計151.1億円となりました。このカテゴリに資本が集中しており、価格・機能競争は今後さらに加速する局面にあります。長期契約を急がず、年払の縛りは慎重に判断したいところです。

ポイント

IVRyを検討するなら、まずフリープランで1か月運用して実着信数と「AIで完結した割合」を測ってから有料プランを選ぶのが最短ルートです。

電話代行は個人事業主に必要か?4問で分かる判定チャート

個人事業主の判定基準は「月間着信30件」「AI完結率6割」「迷惑電話2割」「番号を表記に載せるか」の4点です。上から順に答えれば、契約すべきかどうかが決まります。

Q1:月間着信は30件以下ですか?

YES → IVRyフリープラン+スマホへの転送で完結します。有料契約は不要です。副業や立ち上げ期で着信が数件〜20件台なら、月0円(+ボイスワープ880円)で運用できます。この分岐を提示している比較記事はほとんどありませんが、実際にはここで止まる読者が最も多いはずです。

NO → Q2へ進みます。

Q2:単純な取次・営業時間案内・FAQで済む着信は何割ですか?

基準線は6割です。高松市の実証(2026年2月・595件)で「AI完結65%・職員転送35%」という実測が出ているため、これを下回る想定ならAI単独運用は非推奨です。

6割以上 → AI単独で運用可能。Q3へ。

6割未満 → 有人代行、またはハイブリッド(一次受けだけAI、複雑な用件は人へ)を選んでください。

Q3:営業電話・迷惑電話が着信の2割以上ありますか?

YES → 従量課金型(ミライAIの16円/分型)は避けてください。迷惑電話にも通話時間分の課金が発生します。着電数上限型のプランか、迷惑電話ブロック機能付きのサービスを選ぶのが合理的です。トビラシステムズ調べでは固定電話の着信の約20%が迷惑電話、うち約75%が悪質営業・勧誘なので、多くの事業者はこの分岐でYES側に入ります

NO → 従量課金型も選択肢に入ります。通話が短いほど有利です。

Q4:その番号を名刺・Webサイト・特定商取引法に基づく表記に載せますか?

YES → 自前で取得した03/050番号にAI応答を紐づける構成を選び、サービス側発番の番号は避けてください。解約=番号喪失となり、名刺の刷り直しとWebサイト・特商法表記の変更が同時に発生します。

NO → サービス側発番でも問題ありません。

注意

通販を行う個人事業者は、特定商取引法で電話番号の表示義務があります。消費者庁「通信販売広告Q&A」Q18(2025年)は、①取引活動がそのプラットフォーム上で行われること、②その住所・電話番号が連絡先として機能することの合意があること、③プラットフォーム事業者やバーチャルオフィス運営事業者が個人事業者の現住所と本人名義の電話番号を把握していること、の3条件をすべて満たせば、自身の番号の代わりにプラットフォーム事業者やバーチャルオフィスの番号を表示できるとしています。AI電話代行の発番がこの条件に当てはまるかは、契約前にサービス提供元へ確認してください。

AI電話代行のメリット:コスト以外に効く3点

最大のメリットは人件費削減ではなく「取りこぼしゼロ」と「記録が残ること」です。月数千円で24時間365日の一次受けが立ち上がり、通話内容がテキストで検索可能になります。

1. 営業時間外・作業中の取りこぼしがなくなる

楽天コミュニケーションズの調査(2023年)で挙がった課題の上位は「即答できず折り返しが多い」26.7%、「対応をする人がいない」19.5%でした。一人で動く事業者ほど、移動中や施術中・作業中に電話に出られません。AIが一次受けして用件を記録すれば、折り返しの優先順位を自分のタイミングで決められます

2. 通話が検索可能なデータになる

録音・文字起こし・履歴管理は多くのAIサービスの標準機能です。NTT東日本の「おまかせAIでんわ」(2026年3月18日発表、4月20日提供開始)は、AIスタートプラン月額2,728円で通話内容の自動文字起こし・要点抽出、応答履歴と対応状況の記録管理、誤応答防止に対応します(利用にはインターネット接続サービスと「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」が必要)。

「言った・言わない」の確認や、問い合わせ内容の傾向分析に使えるのはAIならではです。

3. 24時間365日が追加料金なしで手に入る

有人代行で深夜・休日対応を付けると料金が上がりますが、AIは時間帯で課金が変わりません。夜間の予約希望や緊急の問い合わせを機械的に受け止められるのは、店舗・サービス業では実利があります。

ポイント

AI電話代行の価値は「電話に出る」ことより「出られなかった電話が可視化される」ことにあります。着信ログを見て初めて、取りこぼしの量が分かります。

AI電話のデメリットと注意点:導入前に知るべき5つ

最大のデメリットは、3〜4割の通話が結局人に回ること、そして看板料金に含まれない実費が積み上がることです。精度の問題より、この2点のほうが日々の運用に効きます。

1. 3〜4割は人が出ることになる

高松市の実証(2026年2月・595件)で約35%が職員へ転送されました。「AIを入れれば電話から解放される」は誤りです。減るのは6〜7割で、残りは自分が対応します。

2. 音声認識はシナリオ外に弱い

騒音環境、早口、固有名詞、方言では認識精度が落ちます。想定外の要件が来ると会話が噛み合いません。シナリオ設計の自由度が高いサービスを選び、初月は実際のログを見て分岐を追加していく運用が前提になります。

3. 機械対応への抵抗感がある

高齢の顧客層や、緊急性の高い問い合わせでは「機械が出た」時点で切られることがあります。AIが出る旨と、人につながる導線を最初のアナウンスに入れておくのが実務的な対策です。

4. 看板料金の外に費用が積み上がる

繰り返しになりますが、IVRy公式が明記するとおり基本料の外に電話番号維持費と従量利用料がかかります。既存番号を転送する構成ならボイスワープ月額880円(事務用)と、NTT東日本が明記する「転送元から転送先までの通話料は契約者負担」が加わります。

5. 解約すると番号を失う

サービス側発番の番号を名刺・Webサイト・特商法表記に載せた後で解約すると、番号ごと失います。印刷物の刷り直し、Webサイトの改修、各種登録の変更が同時に発生します。年払で契約していれば、乗り換えたくても年度末まで動けません。

注意

迷惑電話への課金は見落としやすい落とし穴です。トビラシステムズ調べで着信の約20%が迷惑電話、うち約75%が悪質営業・勧誘。従量課金型では、この通話にも料金が発生します。契約前に迷惑電話ブロックやブラックリスト機能の有無を確認してください。

AI電話代行とfondesk、どちらを選ぶべきか

価格ではAIが圧勝、判断が必要な用件が多いならfondesk(有人)です。月150件ならAI型5,800円に対しfondeskは30,000円(税別)と約5倍の差がつきますが、その差額は「人が考えて答える」ことへの対価です。

選択基準は「Q2の6割ライン」

判定は前述のQ2に戻ります。着信のうち単純な取次・営業時間案内・FAQで済むものが6割以上ならAI、6割未満なら有人かハイブリッドです。

具体的には次のような切り分けになります。

  • AI向き:予約受付、営業時間の問い合わせ、場所の案内、定型的な取次、注文状況の確認
  • 有人向き:クレーム一次対応、値引き交渉、複雑な仕様相談、感情的な配慮が必要な連絡
  • ハイブリッド向き:着信が多く、上記が混在する店舗・士業・工務店など

段階導入という現実解

最初からすべてをAIに寄せる必要はありません。「一次受けだけAI、複雑な用件は人へ転送」という構成なら、失敗のダメージが小さく済みます。fondeskは14日間、ミライAIは30日間の無料期間があるので、同じ月に両方を試して着信ログを比べるのが最も確実な意思決定方法です。

まとめ

AI vs 有人は価格勝負ではありません。「自分の電話の何割が定型か」という一点で決まります。まず1か月、着信の内訳を数えてください。

失敗しない導入手順:申し込みから運用定着まで6ステップ

導入は「測る→無料枠で試す→シナリオを直す→本契約」の順で進めます。いきなり年払契約を結ぶのが最大の失敗パターンです。

  1. 1か月分の着信を数える:月間着信数、平均通話分数、うち定型で済む割合、営業電話の件数を記録します。この4つがないとプラン選定はできません。
  2. 無料枠・無料トライアルで試す:IVRyフリー(月30着電まで0円)、ミライAI30日間無料、fondesk14日間無料を使います。実費ゼロで比較できます。
  3. 番号の構成を決める:既存の会社番号を転送するならボイスワープ(事務用880円)を申し込みます。新規発番を使うなら、解約時に失うことを前提に名刺・特商法表記への記載を保留します。
  4. シナリオを最小構成で作る:最初は「営業時間案内/予約/その他は担当へ転送」の3分岐で十分です。分岐を増やしすぎると迷子になります。
  5. 実ログを見て2週間ごとに分岐を追加する:「その他」に流れた用件を読み、頻出パターンを分岐に昇格させます。これが完結率を6割超に引き上げる作業です。
  6. 実質月額を再計算して本契約する:基本料+番号維持費+従量+ボイスワープ+転送通話料の合計を出し、有効着信1件あたり単価が納得できる水準か確認してから年払に切り替えます。
まとめ

手順1の「数える」を飛ばすと、ほぼ確実にプラン選定を誤ります。着信データは無料で手に入る最強の判断材料です。

まとめ:看板料金ではなく実質月額で選ぶ

AI電話代行サービス選びの要点を整理します。

  • 月30件以下ならIVRyフリープラン(0円)で足り、有料契約は不要
  • 実質月額=基本料+超過従量+番号維持費+転送通話料+ボイスワープ880円(事務用)
  • AIで完結するのは約65%(高松市実証・2026年2月/595件)。3〜4割は人が出る前提で
  • 着信の約20%は迷惑電話(トビラシステムズ調べ)。従量課金型では営業電話にも課金される
  • 番号を名刺・特商法表記に載せるなら、サービス側発番は避ける(解約=番号喪失)
  • 月150件でAI型5,800円 vs 有人fondesk30,000円(税別)。価格差は約5倍

次の行動は1つです。今月の着信件数と、そのうち定型で済んだ件数を数えてください。その2つの数字があれば、この記事の判定チャートで契約すべきプランが決まります。

よくある質問

AI電話代行は個人事業主でも契約できますか?

契約できます。IVRyは導入企業に個人事業主を含むと公式に案内しており、フリープランなら月30着電まで0円・初期費用0円で使えます。月間着信が20件台までなら有料契約は不要で、既存番号からの転送に必要なボイスワープ月額880円(事務用)程度で運用できます。

AI電話代行の料金は結局いくらかかりますか?

看板の月額に加えて、電話番号維持費・従量利用料・ボイスワープ月額880円・転送通話料が乗ります。IVRy公式も「基本プラン料金のほか、電話番号維持費、従量利用料金が別途かかります」と明記しています。月40件の一人社長でIVRyスタンダード年払(5,400円/月)を選ぶ場合、合計は月6,500〜7,000円台が目安です。

電話代行の料金相場はいくらですか?

有人型は50コールまで5,000〜7,000円、50〜100コールで8,000〜15,000円、100〜200コールで15,000〜30,000円が相場です(ミツモア集計)。AI型は中小企業向けクラウド型で月額3,000円〜2万円程度、初期費用は無料〜5万円程度が目安です。エンタープライズ型は月額数十万円の帯になります。

AI電話の一番大きなデメリットは何ですか?

約3〜4割の通話は結局人が対応することになる点です。高松市の実証(2026年2月・1か月595件)では約35%が職員へ転送されました。加えて、シナリオ外の要件に弱いこと、機械対応を嫌う顧客がいること、看板料金外の実費が積み上がることが実務上の負担になります。

IVRyの料金プランはどれを選べばいいですか?

電話の転送・発信を使うならスタンダード(年払5,400円/月・月払6,480円)が最低ラインです。着信の記録と自動応答だけならスターター(年払3,317円/月)、月30着電以下ならフリー(0円)で足ります。年払は月換算で約17%安くなりますが、価格競争が加速している局面なので長期の縛りは慎重に判断してください。

解約したらAI電話代行の番号はどうなりますか?

サービス側が発番した番号は、解約すると原則として手元に残りません。名刺・Webサイト・特定商取引法に基づく表記に載せていた場合、表記変更が必要になります。番号を長く使う前提なら、自前で取得した03/050番号にAI応答を紐づける構成を選んでください。特商法の表示義務については、消費者庁「通信販売広告Q&A」Q18(2025年)が個人事業者向けの3条件を示しています。

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