まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
補足
本記事の評価や事例は、公開資料をもとにした編集部の整理と、仮定のケースです。実際の使用テストや税理士の監修は行っていません。出典は2026年11月7日に確認しました。税額や申告が必要かどうかの判断は、国税庁の情報か税理士で確かめてください。
結論:ChatGPTで確定申告を進める全体の流れ
7工程と任せる相手
e-Taxが主流になったいまの前提
確定申告でAIは何に使える?4つの選択肢を比較

4つの選択肢の特徴
- ChatGPT単体:質問、分類、下書きが得意で、自分の帳簿は見られません。
- freee確定申告(ChatGPT内のアプリ):freeeのプレスリリース(2026年2月17日)によると、freeeの「税理士相談Q&A」で税理士が回答した1万件以上の相談例から情報を探して答えます。
- 会計ソフトのMCP連携:MCPは、AIと外部サービスをつなぐ共通のしくみです。比較記事(Aurant Technologies)によると、freeeは2026年3月2日に「freee-mcp」をOSSで公開し、リモート版も用意しています。マネーフォワード クラウド会計のリモートMCPは、3月26日に全プランへ広がりました。ChatGPTとの連携手順はマネーフォワード クラウドの公式サポートにあります。
- 国税庁のふたば:国税庁の案内によると、年末年始を除く24時間、確定申告書の作成、年末調整、インボイス制度、各種控除などの質問にAIで自動回答します。
工程別の使い分け比較表
| 工程 | ChatGPT単体 | freee確定申告アプリ | freee/MFのMCP連携 | ふたば | 会計ソフト本体 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1.明細の整理 | ○ 分類案 | △ 相談が中心 | ○ 帳簿の取引を参照 | × | ◎ 自動取込 |
| 2.科目の判定 | ○ 候補と理由 | ◎ 相談例ベース | ○ 過去の科目と比較 | △ 一般論まで | ○ 候補表示の製品も |
| 3.仕訳の入力 | △ 下書きのみ | △ 説明が中心 | ◎ 登録まで(確認必須) | × | ◎ 本来の入力先 |
| 4.控除の判定 | △ 年分の取り違えに注意 | ○ 相談例が多い | △ 帳簿外は持たない | ◎ 国税庁の回答 | ○ 入力画面で案内 |
| 5.税額の試算 | △ 計算ミスのおそれ | △ 目安まで | ○ 帳簿の数字を使える | △ 計算方法の案内 | ◎ 自動計算 |
| 6.作成・提出 | × | × | △ 準備まで | × | ◎ e-Taxで提出 |
| 7.制度の確認 | △ 年分指定と裏取り必須 | ○ 相談例ベース | △ 不向き | ◎ 国税庁の情報 | ○ ヘルプ |
始める前の準備・必要なもの
ChatGPTのプランの選び方
| プラン | 月額(Web申込・税込) | 向いている人 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | まず試す人。補助だけならここかGoで足りる |
| Go | 1,400円 | 回数を増やしたい個人 |
| Plus | 3,000円 | 帳簿の相談や長い資料の読み込みが多い人 |
| Business | 1ユーザー3,850円(年払いなら3,050円) | 2名以上で使う中小事業者 |
入力してよい情報の線引き
| 情報 | ChatGPT単体への入力 | 理由・代わりの書き方 |
|---|---|---|
| 日付・金額・品目 | ○ | 科目判定に必要 |
| 取引先の法人名 | △ | 不要なら「A社」に置き換える |
| 取引先の個人名 | × | 第三者の個人情報になる |
| マイナンバー | × | 会計ソフト・e-Taxにだけ入力する |
| 口座番号・カード番号・病名 | × | 明細は会計ソフトの連携、医療費は合計額で足りる |
注意
マイナンバー・口座番号・取引先の個人名は、どのプランでもChatGPTに入力しないと決めておきましょう。学習オフにしても、入力した内容が送信されることに変わりはありません。
手順を順番に詳しく解説
ステップ1:質問の最初に「令和8年分」と書く
ステップ2:ChatGPTで経費の仕訳を考える
- 会計ソフトから、科目が未確定の取引を書き出します。
- 個人名や口座情報を消して、日付・金額・品目だけにします。
- 下のプロンプトでChatGPTに候補を出させます。
- 前年の帳簿と同じ科目になっているかを見比べます。
- 採用した理由を、会計ソフトの摘要かメモに残します。
ステップ3:会計ソフトに登録する
ステップ4:ふたばで確かめてe-Taxで提出
つまずきやすいポイントと対処法
古い年分の数値で答えてしまう
「20万円以下は申告不要」をそのまま使ってしまう
勘定科目が年ごとにブレる
令和9年分の青色申告特別控除75万円、2026年中に何を準備する?
何万円を狙えるかの診断フロー
- Q1 青色申告の承認を受けていますか?
- いいえ → 青色申告特別控除はありません。
- はい → Q2へ
- Q2 複式簿記で記帳していますか?
- 簡易簿記 → 前々年(2027年分なら2025年)の収入が1,000万円を超えるなら0円、超えなければ10万円です。
- 複式簿記 → Q3へ
- Q3 e-Taxで期限内に申告しますか?
- しない(紙で申告) → 10万円です。
- する → Q4へ
- Q4 仕訳帳・総勘定元帳を電磁的記録で保存するか、請求書データ等を会計システムと自動連携して保存しますか?
- はい → 75万円
- いいえ → 65万円
控除の差でいくら変わる?計算例
- 75万円と65万円の差(10万円)→ 10万円×20%=約2万円
- 65万円と10万円の差(55万円)→ 55万円×20%=約11万円
ChatGPTで確定申告するときの注意点・リスク
ChatGPTの回答を申告に使う前の7項目チェック
| 確認項目 | 確認用プロンプト・方法 |
|---|---|
| 1.年分を指定したか | 「いまの回答は何年分のルールですか」 |
| 2.改正後の数値(No.1199・税制改正Q&A)と一致するか | 「控除額を令和8年分の数値と並べた表にして」 |
| 3.根拠を国税庁で確認したか | 「根拠のタックスアンサー番号を挙げて」 |
| 4.家事按分の根拠をメモしたか | 「按分比率の根拠メモを3行で書いて」 |
| 5.科目が前年と同じ基準か | 「前年の科目ルール表と違う取引を挙げて」 |
| 6.個人を特定できる情報を入れていないか | 「この会話に個人情報がないか点検して」 |
| 7.学習オフか一時チャットか | 設定画面で自分の目で確認 |
注意
AIが「申告不要です」と答えても、それを根拠にしないでください。還付申告をする年など、例外で申告が必要になる場合があります。
具体例・ケーススタディ
| 仮定のケース | AIに任せる | 自分で確認すること |
|---|---|---|
| 会社員(給与1か所・年末調整済み)+副業所得15万円、医療費控除を受けたい | 副業経費の科目候補、医療費の合計表 | 還付申告では20万円以下の所得も申告する(No.1900補足Q&A) |
| 青色・複式・e-Taxのフリーランス、課税所得300万円 | 科目ルール表、MCPでの前年比点検 | 電子帳簿の要件と口座連携。75万円なら約2万円の差 |
| 青色・簡易簿記、2025年の収入1,200万円 | 複式簿記の説明、仕訳の下書き | 複式簿記とe-Taxへの切り替え。0円→65万円で約13万円の差 |




